【空町】2話あらすじ&制作後記

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2018年4月26日放送「空飛ぶ町の物語」2話の放送内容を簡単にまとめたものです。
より詳細な情報はアーカイブ動画をご確認ください。

 

 

◇ドラマパート
4月11日のフルマの日記には、昨夜10日に遭遇した不思議な出来事が綴られていた。

その夜、寝付くことができなかったフルマは、川沿いに散歩をしてみることにした。
すると川上の方から、物悲しげな女性の歌声が聞こえてくる。
魚の言葉のような発音の歌詞だが、意味を読み取ることはできない。
古語のようなものか、あるいは魚の言葉に似た、別の言語なのかもしれない。
フルマは声の主を探してみることにした。

声を辿ると、湖のそばの林に到着した。
声の主が心配になり、林に踏み入ろうとするフルマ。
すると林の中から真っ黒な霧が突風に乗って吹き出してきた。

迂闊に踏み入るのは危険と判断したフルマは、入り口から林の中を観察する。
そのとき、奥で赤い宝石がキラリと光った。声の主のものだろうか。
更に、ぼんやりとした赤い光が生まれたかと思うと、歌声の調子に合わせて、少しずつ広がっていく。
様子が気になったフルマは、思わず一歩を踏み出すが、途端に、木の根につまずいて転んでしまった。
その気配に気付いたのか、声の主は歌を止め、どこかへ去ってしまうのだった。

あの女性は何者で、何をしていたのか。そして黒い霧の正体は――。
気になったフルマは、「赤い宝石の装飾具」について、翌日のラジオで聞いてみることにしたのだった。

4月19日の日記。
あれ以来、毎晩林の様子を見に行くフルマ。
しかし彼女の姿を見ることはできなかった。
また、再び冷え込み始めた夜に出歩いたため風邪を引いてしまう。
彼は今日の放送を休むことにする。

4月24日の日記。
郵便受けに溜まった手紙を、フルマは確認する。
手紙の内容は様々で、「もっと情報が欲しい(W-2 ワフワフ)」というもの、「川を流れているのを見た(P-10 ダイコン・タベタイ)」というもの……。
特に多かったのが、湖の伝承・伝説に関するものだ。
「年に数回湖にやってくるおしゃべり魚の話(L-4 もた)」
「水の中に住む料理上手な人物(K-9 ケベック)」
「湖に住む『ネッシー』なる生物の話(F-9 テイゴ)」など……。

届いた手紙のほとんどは、不自然なほど湖の話に集中していた。
あの事件に遭遇したのも湖付近。フルマは心に引っかかるものを感じていた。

そして、ついに決定的な手紙が飛び出す。
———-
フルマさん、こんばんは!
早速なのですが、僕の家周辺で起こったことについてお伝えさせて頂こうと思います。
僕は大きな湖の南側の畔に住んでいるのですが、夜になると、湖の方からかすかに歌声のような音が聞こえて来るのです…
湖には、何か生き物が住んでいるのでしょうか?
———-
差出人であるティオの住所はD-7。
フルマが不思議な事件に遭遇したD-5とは目と鼻の先だ。
どうやら女性は場所を移して、まだ湖周辺で歌い続けているらしい。

また、K-8に住むマル・ノッキからはこんな手紙も来ていた。
———-
この島に来て間もない頃、今の住居を定めるために、川を下るときに、赤い宝石をあしらった髪留めをした美しい青年を見たんだ。
黒髪を編み込んだ波に光る船のような髪留め。
目を引かれて不躾なほど見つめてしまったのだが……。
あの青年は今はどうしているのだろうか。
あの時、船の上で、はにかみながら微笑んだあなたよ、このラジオを聞いていたら、あの時の無礼を詫びさせてくれ。
———-
手紙を読んだフルマの脳裏にあの夜の映像がフラッシュバックし、
フルマは「赤い宝石の装飾具」が髪留めであったことを思い出す。
おそらく、この手紙にある「青年」は歌声の主だろう。

真実には近づきつつあるが、一方で「黒い霧」が気になる。
仮に「黒い霧」の発生源が彼女であるならば、ただならぬ力の持ち主であることは間違いない。
自分に敵意を向けられれば、無事では済まないかもしれない。

フルマはひとまず、湖と歌声の主について調べるため、酒場へと向かうことにした。

 

◇ラジオパート
フルマは先週のラジオを休んでしまったことを詫びてから、届いた手紙を紹介する。
紹介した手紙は以下のようなものだ。

・初心者でも釣り道具が買える場所を知らないか?(E-7 エナ)
・アウェイクから落ちる滝に、家が流されてしまった話(K-10 ルツボ)
・アウェイク周辺の雲が、普通の雲と違うという研究(R-9 シカラバ)
・「クランクハイト病院」の宣伝(L-4 もた)

そして、T-3にある「金の羊」なる酒場の宣伝。
これは昨日フルマが酒場に行ったときに、店主のファーゴに頼まれたらしい。

先々週募集した「赤い宝石の装飾具」については、多くの情報が寄せられたことに感謝を述べ、「今は事情を話せないけど、いつかお話します」と約束した。

最後に、フルマは「アウェイクの名所を教えて欲しい」と呼びかける。
空島にある不思議な場所、面白い場所、綺麗な場所を見たら教えてほしい、と。

 

◇制作後記
たくさんのメール、本当にありがとうございました。
何しろメールの数がなければ、お話を作ることすらできないわけですから……「来なかったらどうしよう」と内心ドキドキでした。
実際にはそんな心配を吹き飛ばすような量のメールをいただいて、逆に嬉しい悲鳴が上がる結果になり、胸をなでおろしています。

現在は、なるべく多くのお便りをストーリーに絡めつつ、かつ冗長にならないよう、色々試行錯誤しているところです。
初回ということで、勝手がわからず悩んだ方も多いと思いますが……手探りなのはゲームマスターも同じなのです。
なにせ、ネット放送を利用したロールプレイ・メールは、史上初の試みですから。

しかし、だからこそ今の「どこにでも行けるし、なんにでもなれる」感じは、大事にしたいものです。
自分の発想やこだわりを大切に、恐れず送って盛り上げていただけると幸いです!

ゲームマスター1号 古町みゆき